3日目 読むことと書くこと
私は基本的にケチなので、あまり自分の欲しいものを買うことはない。
とはいっても、予想していなかったところからお金が舞い込んできた時は、
その限りではないと言うことを知ったのはつい先月のこと。
突然の給料アップに、とうとう重い腰が上がったわけである。
そこで購入を決意したのが、ipadだ。ちなみに一番安いやつ。
購入の一番の理由は、ジャンプ+をスマホで見るのには目が疲れてしまうから。
まるで紙のジャンプを読んでいるかの大きさで非常に満足である。
とはいっても、こんな素敵なおもちゃをゲットしたら、ついつい使い回したくなるのが
人間というもの。
さっそく勉強の足しにしようと、1万円もするapplepen(どこかで聞いたような)を
手にして、自宅でひとり鼻高々に文字を書いていくわけである。
内容は、最近読んでいる原始インド仏教の思想について。
自分で線を引いたり付箋をつけているところをまとめていこうか。
それとも、これまで読んできた内容を誦じて書いてみようか。
結果、前者に落ち着いて書き始めた。で、気づく。
読んで理解した気になっていることは、容易に言語化できないということ。
それはつまり、知識がつながりをもって形成されないから、理解されていないということ。
まるで、工場に原材料が入ってきているけれど、素敵な商品が作られることなく、そのまま通り過ぎてしまっている感じ。
いやいや、私が欲しいのは、知的欲求を満たすだけじゃなくて、それを吸収して生み出される新しい世界なのよ!未だ見ぬ、新しき商品を生み出していきたい。
自分の脳内にピタッと貼り付けるのは、そう簡単なことではないようである。
ともあれ、ipadを通して書くことへのハードルが下がった今、そんな気づきを得られたことは大きな副産物だ。
また今日も書いて、世界をつくっていこう